2008年12月08日

雇用情勢改善に向けて・・・(県内の取り組み)

昨日のテレビのドキュメンタリー番組「ザ・スクープ」(テレビ朝日系)で、秋葉原連続殺傷事件の背景について、詳しく触れられていました。その背景に、彼自身の家庭環境や、「派遣切り」等の問題が存在し、社会に対しての絶望感を持つに至った経過が詳しく報じらました。

もちろん、あのような残虐な事件を起こすことは、決して許されることではありません!

しかし、一方で、雇用に対する問題は、社会全体の問題であることを明確にしています。
なぜなら、突然、職と家を失うということは、裸のまま、社会に放り出されるようなものであり、社会不安、絶望感につながりかねない問題なのですから。

こうした状況に対し、県内でも、改善に向けた動きが見られつつあります。

先日、4日には、沖縄労働局と県が、緊急地域共同就職支援事業運営協議会を設立しました。年明けにも共同就職支援センターが設置され、就職相談や職業相談がおこなわれるようになるとのことです。

このように、関係者が連携して事態の改善に向けて取り組むことは、とても良いことだと思います。
しかし、一方で、当面の「雇用」を確保することももちろん大事なことですが、その先のこと、つまり、定着化させたりする取り組みもおこなっていく必要があると思われます。

非正規雇用の問題は、雇用が安定しないという問題でもありますが、現状の働いている環境に不安があるという問題でもありますので、最初だけでなく、継続的に相談できたりするシステム作りが必要になってくるのではないでしょうか。

特に、秋葉原事件の背景を見ていると、「孤独」という言葉が浮かび上がってきます。

現状でも、労働相談などはおこなわれてはいますが、もっとそれを充実させ、職探しの時点から、継続的に相談支援をおこなうような体制を作り、働く人の「孤独」を少しでも解消できるような制度を築いていくことが強く求められているように考えられます。



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Posted by coda at 05:19│Comments(0)雇用
 
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