2008年12月01日

非正規雇用

ここのところの原油高やアメリカ発の金融危機の影響で、日本経済も先行き不安なものになってきています。
とりわけ、日本の基幹産業ともいえる自動車産業において、大手メーカーが、次々と人員削減を発表していることは、経済情勢の厳しさを物語っています。

この人員削減の対象として、真っ先にあがってしまうのが、非正規雇用といわれる従業員です。

私自身も、沖縄県内で転職を繰り返してきましたが、ほとんどが、非正規雇用としての勤務でした。ですから、今回の大手自動車メーカーの人員削減の話題は、自分のことのように、胸の痛い話です。


非正規といっても、フルタイムで働きますし、残業もしっかりあります。仕事内容は、決して「非正規」などではありません。

私の場合は、「契約社員」としての勤務がほとんどでしたが、非正規雇用といっても、契約社員、派遣社員、パート、アルバイト、季節労働等、さまざまな形があるようです。


企業にとって、非正規雇用として、従業員を雇い入れる主なメリットは、人件費を低く抑え、人員数の調整を行いやすいことであると考えられます。

したがって、経済情勢が厳しさを増している現在、人員削減は、ある意味で、やむを得ないことかもしれません。

しかし、極端な言い方かもしれませんが、今後も非正規雇用が増え続け、あまりに簡単に人員削減されるような時代になったら、日本の産業は滅ぶのではないかと危機感さえおぼえます。


今回の、人員削減を契機に、逆に、非正規雇用をめぐる環境が改善することを願わずにはいられません。



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