セーフティネット
昨日、夜9時から放送された“NHKスペシャル「激論2009~世界はどこへ そして日本は」”を少し見ました。
論客として、小泉改革の中心的役割を担った方や、それに対して批判的な方、中立的立場の方、総勢7名での有識者の討論でした。
私が見たのは、前半の雇用問題に関しての部分です。
現状に至るまでの認識、特に小泉構造改革についての評価に関して言えば、考え方には大きな違いがあるようでしたが、一致していたのは、非正規雇用に対してのセーフティネットの整備がほとんどなされていないという部分でした。
私もその通りだと思います。たまたま、雇用形態が「非正規雇用」であるというだけで、しっかり働いてきたにもかかわらず、突然、職を終われ、住む場所も終われ、路頭に投げ出されうる社会というのは、とても健全な社会とは思えません。
現実的に、社会不安も拡大してきているようにも思われます。
この状況を改善していくのは言うまでもなく、社会の役割であり、政府としての責任ではないかと思います。
もう少し、安心して働いて生活していける社会でないと、将来に対しての希望も出ないですし、企業の業績を支える消費拡大にもつながってきません。
現在、雇用保険の適用拡大等が検討されているようですが、もう少し踏み込んで、安心して働ける環境づくりというものが検討されたら・・・と思います。
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